125.jpg

北朝鮮は中国の「咬ませ犬」 [軍事関係]


三学経営科学研究所より抜粋

今日から米韓軍事演習が始まる。軍事筋に近い北京の友人によれば、海南島に本拠を置く南方艦隊所属の潜水艦群が大連に本拠を置く東方艦隊に先月から転属しているそうだ。また、台湾海峡に配属されていたミサイル部隊もすでに東北部に移動しているという。

先週勃発した朝鮮半島国境での砲撃事件が勃発する前から、中国の軍事力の東北部への移転が進められていたわけだ。

ちなみに、今年の4月に起こった韓国の天安号撃沈事件で使われた魚雷は中国製である。北朝鮮は自前で魚雷を製造する能力を持っていない。砲撃で使用された弾薬の多くも中国製だろう。ついでに言えば、兵士が食べている米もキムチも中国から持ち込まれたものであることは想像に難くない。無論、軍が使用する燃料もそうだろう。

中国の全面支援がなければ北朝鮮は韓国への挑発行為などできない。言いかえれば、今年に入って起こった一連の軍事衝突は中国の暗黙の承認なしには考えられない。

中国が狙うのは北朝鮮の「保護領化」だと筆者は考えている。金正雲を金正日の後継者として承認したのも、彼が中国の言うことを聞くことが前提だ。金正日体制を支えるのは軍だから、当然、軍に対する支援も不可欠である。そして経済援助。北朝鮮の貿易は7~8割が中国とのものだ。

中国は北朝鮮を保護領化することにより、米韓の軍事圧力の緩衝地帯を確保する。それだけではない。北朝鮮に挑発行為を行わせることにより北東アジアの軍事的な緊張を高め、あわよくば米国の軍事的プレゼンスを後退させようとしている。なぜなら米国はこの地域で全面的な戦争が起こることを望んでいないし、それだけの余裕もない。

GDPで日本を抜き、世界第二位の経済規模を持つにいたった中国は、軍事面でもそれにふさわしい地位を求めるようになっている。もちろん、一人当たりGDPでみれば、まだまだ低い水準であるし軍事力もとくに運用面ではまだまだレベルが低いといわれる。しかし、明治、大正期の日本がそうであったように、経済力の膨張は、おのずと軍事面での大国化への希求を生む。





中国と北朝鮮の関係について書かれているもので、自分の考えとほぼ一致していた部分を抜粋してみました。
以前にも書きましたが、中国は米軍の基地を持つ韓国と国境を接することを極端に嫌います。そのため、北朝鮮
という"クッション"がどうしても必要不可欠なのです。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。