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遥かなる島 名もなき魂の涙 第6部 戦勝権益争奪競争 [歴史、社会学]

1944年末-1945年 日本




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(※日本本土を空襲爆撃した米軍の爆撃機B29は、ターボチャージャーを搭載しているため高度10,000mの飛行が可能でした。反面ターボチャージャーを搭載しない日本の従来の戦闘機では、高空での薄い空気のためエンジン出力が十分に得られず、上昇するのがやっとでB29の撃墜が困難でした。また米軍のP-51戦闘機が護衛につくようになるとますます撃墜が困難になりました。)




「東西冷戦の誕生」

1945年7月17日 ポツダム ツェツィーリエンホーフ宮殿

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トルーマン米大統領
(私はソ連を対日参戦させるためにポツダムに来た。スターリンはジャップとの戦争に8月15日に参戦するつもりだ。ソ連がやってくればジャップも一巻の終わりだ。スターリンとはやっていける。正直な男だ。しかし悪魔のように頭がいい。)


スターリン
日本の昭和天皇の親書(ソビエトを仲介して終戦を模索している)の内容をトルーマン米大統領に見せる。


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スターリン
「ソ連と日本とはまだ交戦状態ではなく、「日本に対しては提案の意図がわからない」とコメントした上で、一時的なはっきりしない回答を与えて、警戒心を鈍らせるのが良いと思うのですが。さもなければ全く無視して返答しないか、はっきり拒否するかですな。」

トルーマン
「一番最初のお考えにしたらいいでしょう。」

モロトフソ連外相
「日本の近衛特使がなにを提案するのかはっきりしない以上、大統領の考え方はまったく妥当だと思います。」



1945年7月23日 チャーチル英首相主催「さよならパーティー」
スターリン
「次の三人の首脳会談は東京で行いましょう。」



1945年7月24日 ベルリン郊外ポツダム ツェツィーリエンホーフ宮殿

全体会議後、トルーマンがスターリンに近づいて、ささやく。


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トルーマン
「実は巨大な爆発力を持った新兵器の開発に成功しました。この事実をソ連にも知っておいて欲しいのです。」

スターリン「それはおめでとう。教えてくれて感謝します。日本に対して効果的に使えるでしょう。」


その日の夜 ソ連代表団宿舎

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スターリン
「我々の研究を早めなければならない。」


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モロトフ外相
「米国は自国を高く売ろうとしているのでしょう。」

スターリン
「米国は初めから我々のことを頭に入れてなかった。ヤルタ会談のとき、原爆が実験段階にあることを言ってくれてもよかった。彼等は原爆を独占することで、自分たちの計画を押し付けようとしている。だが、そうはさせない。原爆使用禁止の見通しが立たないのなら、ソ連は遠からず米国の原爆独占に終止符を打つつもりだ。」




「スターリンの焦り」

1945年7月 満州 ハルビン

上村幹男中将 関東軍第4軍司令官
(8月3日にソ連軍の対日作戦の準備は終了し、その数日中に侵攻する可能性が高い。)

上村中将
ソ連迎撃の準備を整えよ。」



1945年7月16日 ポツダム ツェツィーリエンホーフ宮殿

スターリン
「(対日参戦)作戦の開始を10日ばかり繰り上げるわけにはいかないか?」


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ヴァシレフスキー元帥 ソ連極東軍司令官
「軍の集結や装備の輸送がらみで無理です。」



1945年7月26日

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モロトフソ連外相
(ポツダム宣言が発表されれば、ソ連が対日参戦する前に、日本が降伏してしまうかもしれない。)


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モロトフ
「ポツダム宣言の発表を2、3日延期してほしいのです。」


バーンズ米国務長官
あなたの政府が日本と戦争状態にないときに、この宣言についてソ連と協議するのは不適切だと思います。」





(※このポツダム宣言の参加国には米、英、中(蒋介石国民党)の三国のみであり、日本と中立状態にあったソ連は含まれていませんでした。このとき既に東西冷戦が始まっていたのです。)

1945年7月26日 東京 内閣記者団会見
鈴木貫太郎首相
「私は、ポツダム宣言声明はカイロ宣言の焼き直しと思う。我が国政府は、何ら価値のあるものだとは認めない。したがって、ただ黙殺するのみである。我々は戦争遂行に邁進するのみである。」



1945年7月31日

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トルーマン米大統領
「ソ連が平和と安全を維持するために、日本と戦争状態にある他の大国と協力する意思を示すことは、適切な行為でしょう。」


モスクワ→東京電報

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佐藤駐ソ大使
「私はスターリンが日本と自発的に協定を結ぶ必要はないと考えている、と思います。この点についてあなたの考えと現実との間に重大な食い違いがあると思います。」


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東郷茂徳外相
ソ連に何とかして対日和平工作の特別使節の役割を持たせるように、さらに努力を続けてほしい。この件に関しては一日を無為に過ごせば、千年の悔いを残すことになるかもしれない。あなたは直ちにモロトフと会談してほしい。」


佐藤駐ソ大使
ソ連が好意的中立の立場を取るとは到底思えません。これは今始まったことではないのです。私がソ連に着任して以来ずっとそうです。対ソ工作に望みをつなぐべきではない。すぐに降伏すべきです!



1945年8月6日 日本 広島市



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1945年8月7日 モスクワ
米国による日本への原爆投下ニュースに意気消沈、焦るソ連指導部。


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スターリン
対日参戦の指令書に署名。
8月11日に予定していた作戦開始を、9日に変更。




「ソ連対日参戦」

1945年8月8日 モスクワ クレムリン宮殿

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佐藤駐ソ大使「ベルリン会談は、いかがでしたか。」


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モロトフ外相
「今日は、重要な通告をしなければなりません。おかけください。
日本は、連合国によるポツダム宣言を拒否しました。そのため、日本がソビエトに求めていた和平調停は意義を失いました。連合国はソビエト政府に対し、日本に対する戦争に参加するように提案しました。ソビエト政府は、連合国に対する義務に従い、無条件降伏を拒否したことでドイツ国民が味わった危険と破壊から、日本国民を回避させるために、日本と戦争状態に入ります。」


佐藤駐ソ大使
「私はこの3年間、日ソ中立条約を厳守し、日ソ間の平和を維持するために、懸命の努力を払ってきました。今、ソビエト政府の宣言を聞いて、この上ない遺憾の意をあらわさざるを得ません。このことを日本政府に打電させてもらえますでしょうか。」


モロトフ外相
「どんな電報でも、暗号でも構いません。このような事態になったことを個人的には遺憾に思っています。私は過去数年間、あなたの日本大使としての行動にすっかり満足してきました。また、直面する困難にも関わらず、今日まで両者が両国政府との間に友好関係を維持できたことをうれしく思います。」


佐藤駐ソ大使
「私は貴政府の善意とおもてなしに感謝しています。それによって、私はこの困難な時期にモスクワにとどまることができました。我々が互いに敵として別れなければならないのは全く悲しい事です。しかしこれも仕方がありません。ともかく握手をして別れましょう。これが最後になるかもしれません。」


佐藤大使、緊急でこの内容を東京に打電しようとするが、駐ソ日本大使館の電話回線は全て切断済
無線機はGPU(国家安全保衛部)に没収されていたため、通常の国際電報を使用して東京に打電する。



2時間後
ソ連軍が満州に侵攻





ソ連軍 157万人
戦車・自走砲 5556両
航空機は3446機

日本関東軍 68万人
戦車 200両
航空機 200機



その日の夜


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スターリン
ソ連の先頭部隊がすでに満州内部、12kmの地点に前進した。この時刻までに情勢が進展すると誰が想像しただろうか!」

ハリマン駐ソ米大使
「ところで閣下は広島への原爆投下の効果をどのようにお考えですか?」

スターリン
「日本は今、降伏に同意できるよう内閣交代の口実を探しているように思います。原爆は日本にその口実を与えることになるでしょう。
ソ連の科学者たちも原爆製造を試みていますが、まだ成功していません。もしアドルフ・ヒトラーが原爆を完成させていたら、決して降伏などしなかったでしょうな。」

ハリマン駐ソ米大使
「ソ連が原爆を開発した側についたことは幸運でしたね。」



1945年8月14日 東京 皇居防空壕





1945年8月15日 東京



日本、ポツダム宣言を受諾。連合国に無条件降伏
米軍、全軍に停戦命令。





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名もなき魂の涙 外伝

朝鮮半島、中国大陸戦線

1943年11月23日 中国湖南省北部 河洑山



(※動画は日中戦争、常徳殲滅作戦における日本軍と中国蒋介石国民党軍の攻防を描いています。大東亜戦争に中国戦線において降伏したのはこの中国蒋介石国民党軍で、のちの中国共産党の前身である八路軍ではありません。)




「南京大虐殺の真実」




















(※言葉では嘘をつくことはできますが、写真は嘘をつくことはできません。)



「従軍慰安婦の真実」










「自虐史観の真実」














「大東亜戦争の真実」






















1945年6月5日 日本 神戸三宮



(※2時間ありますので、時間のある時に観てください。日本国内ではあまりにも有名なアニメ映画なので、観たことある人がほとんどでしょうが。)





今回、コメントしたかったことについては上に掲載した動画の作者さんが十分に語ってくれていますので、特に言うべきことはありません。特定の国が数々の証拠もなく歴史を修正し、捏造することによって、特定の国を誹謗中傷し、名誉棄損を仕掛けて永遠にいわれなき謝罪を仕掛けていく試みと策略は打破しなければなりませんね。

しかし、そのためには努力して正しいことを貫く「力」も必要なのです。
「虎の威を借る狐になることなく」、ですね。
なぜなら保護者を後ろ盾とした虎の威を借る狐は「真に」国際的に信用されることはないからです。
当方が安倍さんに最も言いたいことです。




遥かなる島 名もなき魂の涙 第一部 日露戦争
遥かなる島 名もなき魂の涙 第2部 ソビエトスターリンの野望
遥かなる島 名もなき魂の涙 第3部 バルバロッサ作戦と大祖国戦争
遥かなる島 名もなき魂の涙 第4部 ドイツ第三帝国の落日
遥かなる島 名もなき魂の涙 第5部 戦争逆転の切り札




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