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遥かなる島 名もなき魂の涙 第3部 バルバロッサ作戦と大祖国戦争 [歴史、社会学]

「日独伊ソ四国同盟構想と日本との中立条約」


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1937年11月18日
スターリン
「ソ連は現時点では日本との戦争を始めることはできない。中国が日本の猛攻を首尾よく撃退すれば、ソ連は開戦しないだろう。日本が中国を打ち負かしそうになったら、その時ソ連は戦争に突入する。」



1939年11月30日 北欧 フィンランド







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1940年6月21日
ドイツ軍侵攻によるパリ陥落。


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スターリン
「Блин!(くそ!)
ヒトラーとドイツ軍部は馬鹿ではない。ソ連と西欧の2正面作戦に打って出ると思うか?ドイツとの開戦は英国を完全に屈服させた後の1942年半ばになるだろう。1942年になればヒトラーに対抗できる戦力が育つ。」

ウィンストン・チャーチル英首相
「ヒトラーのソ連侵攻の可能性がある。」

スターリン
「苦境に陥った英国がソ連とドイツを戦わせようとする挑発だ。」






1940年9月27日 ドイツベルリン
日本、ドイツ、イタリアによる三国同盟締結



1940年11月15日 モスクワクレムリン宮殿
モロトフソ連外相がシューレンブルク駐ソドイツ大使を呼んで、以下のコメントを伝える。

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モロトフ
ソ連は「日独伊ソ四国同盟」を締結する準備があります。ただし、

1,ドイツ軍のフィンランドからの撤退
2,ソ連ブルガリア協定の締結
3,ボスポラスとダーダネルス両海峡における海軍基地建設のための長期借地権
4,北サハリンにおける日本の石炭・石油採掘権の放棄

が条件です。同志スターリンも四国同盟の調印を了承しています。」



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1941年3月24日 モスクワ
松岡洋右外相
ソ連を三国同盟に引き込み、その圧力で米国をアジアから手を引かせて日中戦争に終止符を打ち、日本軍の東南アジアへの進出を有利させるのだ。)

モロトフソ連外相
「中ソ不可侵条約の精神から、日ソ不可侵条約を結ぶことはできません。代わりに日ソ中立条約でいかがでしょうか。」

松岡洋右
「日本は1932年にも条約締結に向けて努力したことがあり、関係正常化のためには不可侵条約が好ましいのです。日本政府は日独伊三国同盟で英国を打破し、同時に資本主義も打破したいと願っています。」

スターリン
「日ソ両国のイデオロギーの違いは関係正常化の障害とはなりません。」



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1941年3月27日 ドイツベルリン
アドルフ・ヒトラー総統
「松岡さん、先日あなたはモスクワにいたようですね。」

松岡洋右「スターリンとは25分、モロトフとは10分話しただけです。」

ヒトラー「バルカン半島はドイツにとって不可欠な地域だ。ソ連に絶対譲りはしない。」

リッベントロップ独外相
「我々は天皇陛下に、独ソ間の紛争がないとは確約できない。日本とソ連とは不可侵条約など結ばないほうが良いと思います。」



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1941年4月7日 モスクワ
松岡洋右
「やはり私の望みは無条件で日ソ不可侵条約を結ぶこと。結論が得られるまで帰国を1週間遅らせます。」
日本政府
「天皇陛下は日ソ中立条約を締結することを承認された。」



1941年4月12日 モスクワ市内劇場前
ソ連幹部が松岡に声をかける。

「スターリン閣下がお待ちです。」


その日の深夜 モスクワクレムリン宮殿

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松岡洋右
「何とか無条件で中立条約を結びたいのです。これは日本だけでなく、ソ連にとっても有利なはずです!」

スターリン
「あなたは私の首を絞めようとしていますな。わかりました。無条件で中立条約に調印しましょう。最初私は日本の真の目的に疑いを抱いていたが、外交ゲームではなく心から関係正常化に関心を持っていることがわかりました。その昔ナポレオンが重用した外務大臣タレーラン有名な言葉を言った。"外交官の舌は本音を隠すためにある"とね。しかしあなたのように頭の中にあることをはっきり口に出して言う外交官も珍しい。日ソ両国のイデオロギーの違いは関係正常化の障害とはなりません。イデオロギーを超えて心底から一緒に行動できるものと信じます。」



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1941年4月13日 モスクワ クレムリン宮殿
日ソ中立条約調印
スターリン「これで日本も安心して、南進できますね。」


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シベリア鉄道ヤロスラブリ駅
酔ったスターリンが松岡の見送りに現れる
前代未聞の独裁者の送迎に驚く報道陣。
松岡はじめ日本人訪問団全員と何度も抱き合い、握手を交わすスターリン。

スターリン
「我々は欧州とアジアで秩序を作っていきましょう。私たちはアジア人同士、一緒にいるべきです。」

ドイツ駐ソ大使館武官のクレプスに話しかけるスターリン。
「我々は友達でいましょう。」

クレプス「そう確信しています。」


1941年6月12日
スターリン
「お前、松岡を変な奴だと思わんか?あいつは相手に何かを請け負うとき、必ず腹をたたくのよ。」

スターリン私的戦略諜報・反諜報部
アレクサンドル・ラブロフ
「彼は全く正常です。ロシアでは人の魂は胸に宿ると言いますが、日本では腹に宿っているのですよ。」




「独ソ開戦、日米開戦」

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1941年6月1日 東京→モスクワ電報
リヒャルト・ゾルゲ赤軍諜報員(ソ連の対日本スパイ)
「独ソ戦は6月15日頃始まると予想されている。ドイツ軍はソビエトの防御網の弱点を知っている。最初の大規模な戦闘でドイツ軍はソビエト軍の防衛戦を粉砕するだろう。ヒトラーはソビエトを粉砕し、そのヨーロッパ側を手中に収める決意を固めている。」



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1941年6月9日 モスクワ
スターリン
「日本で売春宿を抱えているような輩が、ご丁寧にもドイツが攻めてくると教えてくれた。あんな奴を信用できると思うか?」


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1941年6月18日 モスクワ
ゲオルギー・ジューコフ参謀総長
「ソ連軍の完全戦闘態勢の準備をするべきです。」

スターリン
「お前は何だ。わしを脅しに来たのか?戦争が必要なのか?ひょっとしてお前、勲章が足らずにもっと高いのを狙っているのか?」






1941年6月20日 ドイツベルリン
訓示「東部戦線の将兵に告ぐ」

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ヒトラー
ソ連に対するこの史上最大の大軍が前進を開始するとき、この大戦争を終結させて関係諸国を守るだけでなく、全ヨーロッパの文明と文化を救うものである。
ドイツ兵士諸君!諸君は過酷で激烈な戦闘に突入する。なぜなら、ヨーロッパの運命とドイツ国家の将来とわが国民の生存が、ただ諸君の手中のみに委ねられているからである。」


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クリスタ・シュレーダー(秘書)
「総統はこれまで「ソ連軍は一撃で打破できる。戦争はすぐに終わる。」と仰っていたのに、今になって厳しいと言われたのはどうしてでしょうか?」

ヒトラー
「それはね、シュレーダーさん。我々はソ連について何も知らないからです。ソ連は中身のない大きなシャボン玉かもしれない。だが、違うかもしれない。」


1940年8月19日
ヒトラー
「かつて私の上官だったユダヤ人のエルンスト・ヘス氏を迫害しないように命令する。」

(※第1次世界大戦で、ヒトラーは従軍していましたが、そのとき所属した中隊を指揮していたのがこのユダヤ人のエルンスト・ヘス氏です。)



1941年6月22日
ドイツ軍300万、ソ連に侵攻開始





1941年9月 ソ連キエフ近郊
ドイツ軍のソ連への快進撃続く。


(※将校は女の子がユダヤ人であるという理由で射殺しますが、本当に彼女がユダヤ人であるかどうかは不明です。)








1941年12月8日 ハワイ オアフ島
真珠湾に停泊中の米海軍太平洋艦隊と基地に対して、日本海軍航空機、特殊潜航艇で攻撃。
日本、米国に宣戦布告





1941年12月11日 ドイツベルリン ドイツ帝国議事堂 総統演説
ヒトラー
「諸君!我々は戦争に負けるはずがない!我々には3,000年間、一度も戦争に負けたことがない味方(日本)ができたのだ!ドイツは日本と共に防衛の戦いに立つことを決議した!
われわれは常に先制攻撃をかける
ルーズヴェルトはウドロー・ウィルソン同様の狂人だ。やつはまず戦争を煽動し、次に戦争の原因を捏造し、そして汚らわしくもキリスト教の偽善の外套を身にまとって、自分の攻撃が正当なものだという証人として神の名を呼びながら、ゆっくりと、しかし確実に人類を戦争に導いてゆく。
諸君!諸君は皆ついに救いを見出したと思う。一つの国家(日本)が、その真実と正義の歴史の中で例のない恥知らずな扱いについに抗議する措置をとったのだ。日本が、日本国政府が、この男(ルーズヴェルト)と何年もの交渉の末、ついに三文の値うちもないやり方で嘲笑されることにあきた事実は、ドイツ人の全て、そして世界の全ての謙虚な人々を深く満足させるものである。
そこで私は本日、アメリカの代理大使ならびにその部下に対し旅券を渡すよう手配した。ドイツ国政府はアメリカとの全外交関係を断絶、ルーズヴェルト大統領が招いたこの状況下において、ドイツもまた本日よりアメリカと戦争状態にあると考える。」

ドイツ、米国に宣戦布告


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今回は、ヒトラー率いるナチスドイツがソ連に侵攻し、日本がドイツと共に米国に参戦するまでのお話を取り上げてみました。第3部では、ソ連のスターリンとドイツのヒトラー、同じ独裁者といえど、少し毛色が違うところに焦点を当てて見たかったのですが、うまく表現できたでしょうか。

ところで、日本のハワイ海戦(真珠湾攻撃)について取り扱っていますが、「この攻撃が日本によるだまし討ちだから、日本はこの戦争に負けても仕方がない。」と思っておられる方はいませんでしょうか。もしそう思っているのなら、あなたは戦後の米国による対日プロバガンダ教育工作の犠牲者です
以下の動画を見て、真実の歴史のお勉強が必要です




日本にとっての第二次世界大戦は、義理を重んじる日本がヒトラーの欧州での戦略に振り回されたことと、米国の人種偏見を口実に自らの中国大陸利権の貪欲な追求を妨害する日本を排除するための謀略が、後の惨劇と悲劇を生み出していきました。




遥かなる島 名もなき魂の涙 第一部 日露戦争
遥かなる島 名もなき魂の涙 第2部 ソビエトスターリンの野望


モスクワ防衛戦 「赤い首都」郊外におけるドイツ電撃戦の挫折
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